Vol15:学校のトイレ

学校のトイレ

 月に何回か学校にお邪魔する機会があり、トイレを使わせていただくことがある。学校によってトイレの状況がずいぶん違うのだなあと感じる。明るい雰囲気のトイレがある一方で、清掃はされているものの暗くじめじめとした感じのトイレもある。個室も洋式の便器ではなく和式のものだけだったりするところもある。
 今の子どもたちは普段の生活の中では洋式のトイレを使うことがほとんどだろう。子どもたちが1日の多くの時間を過ごす学校のトイレは、子どもたちが気持ちよく、そして安心して用を足せる場所であってほしいと思う。

 昨年の9月に文部科学省が公表した「公立学校施設のトイレの状況について」では、公立小中学校のトイレの全便器136万個のうち洋便器は77万個(57.0%)、和便器数58万個(43.0%)だったという。前回の調査より洋便器の割合は上がっているものの、いまだに4割は和式の便器ということになる。

 有川浩氏の小説『県庁おもてなし課』は高知県を舞台に、観光を活性化するために県職員が奮闘する物語だが、その中で観光客誘致に向けてトイレが非常に大切な要素であることに触れている。

 「たかがトイレ、されどトイレ」である。トイレは大切な生活の場の一つである。トイレを使わない人はいない。子どもたちが学習に落ち着いて取り組み、力いっぱい体を動かし、成長をしていくためにトイレは欠かせない要素の一つだと思う。

 文科省も令和3年度の概算要求で「トイレの様式化・乾式化」を「令和時代の学校施のスタンダード」として位置づけている。各自治体の取組の推進に期待する。

(A.O)

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